元消防士が上司の異常なパワハラに耐え切れず退職。

-退職者のデータ-

職業:消防官
性別:男性
年齢:45歳
会社規模:公務員
年収:450万
勤務地:岡山県
勤続年数:6年
月間平均残業時間:40時間(残業代有)

入社した動機・理由

私が大学を卒業する直前にバブル景気が崩壊し、就職氷河期が始まりました。

そのため、一般企業への応募はことごとく失敗し、残るチャンスは公務員試験だけという状況でした。

一般行政職の公務員試験には、一般教養はもちろんですが、他に法律と経済の知識が求められました。

私は法学部出身だったため法律の知識はあったのですが、経済の知識がありませんでした。

そこで、一般教養と体力試験で受験できる司法警察官と消防職に絞らざるを得ませんでした。

結果として警察は落ちましたが、消防官の試験に合格したのです。

私には特段、「人助けをしたい」とか「市民に貢献したい」という理想があった訳ではなく、自分にできる現実的な取捨選択をした結果としての消防職の受験でしたが、誰もが希望の職に就けるわけではありませんので、こういったきっかけも有りだと思います。

仕事内容

火災が発生した時に消火活動を行うことはもちろんですが、私が就職した自治体では、消防官は消火だけでなく救急や救助の現場にも出動しなければなりませんでした。

そのため、救急出動、救助出動も行いました。

もちろん、それらの活動を迅速・円滑・確実に行うための日々の訓練、厳しい体力練成に加えて、公務員らしく防災関連の事務作業など、仕事は広範囲にわたりました。

また、私は消防音楽隊の隊員も兼務していたため、市主催のイベント等での演奏活動や、広報活動、楽器の練習なども残業という形で行っていました。

退職理由

上司からのパワハラに遭い、そのストレスが積み重なった結果、身体に不調をきたした事から退職を考えるようになりました。

当時はまだパワハラという言葉が無く、もちろん支援体制などもありませんでした。

もちろん、私を応援してくれる同僚や上司もわずかにいたのですが、執拗な叱責や嫌がらせなどが続き、市内各地の出張所などを転々とさせられました。

私は独身だったので、転勤はそれほど苦ではありませんでしたが、消防は閉じた狭い世界のため、私に嫌がらせをする上司が私の転勤先の職員に、私の悪口を告げ口すると、結局転勤先でも嫌がらせを受けることになりました。

私はまだ若かったのと同時に、職業柄体力や精神力は鍛えられていたため、ある程度は耐えることができましたが、限界というものはあります。

通常の職務以外にも消防音楽隊の仕事もあり、毎日多忙を極め、心が落ち着く暇はありませんでした。

決定的だったのは、私が救急隊員として救急出動した時の出来事です。

現場に到着時には既に心肺停止状態の患者に、救急車内で処置を施そうとした時、同乗していた上司が私の処置を阻みました。

私のやりかたが間違っているというのです。

私は救急救命士でしたが、その上司は救急医療の勉強もしたことがない人物でした。

気道確保のためには経鼻エアウェイという器具を使用しなければならない状態の患者に対して、「担架に寝かせておくだけでいい」と主張したのです。

さすがに私も反対しかけましたが、患者の家族が同乗している車内で隊員同士がいざこざを起こしている姿を見せるわけには断じてなりません。

私はやむを得ず引き下がりましたが、結局、その患者さんはお亡くなりになりました。

その連絡が入った時、その上司は私に「あの患者はお前が殺したようなものだな」と言い放ったのです。

私はこの人たちの下で働いていたら、その内とんでもないことになると思うと同時に、自分の処置が不適切だったために患者が亡くなることも有り得ると思った時、言葉にならない恐怖を覚えました。

それまでのストレスによる体調不良と、恐怖心から、私は退職を決意するに至りました。

退職時の辛かったこと

私の事を心配してくれていた同僚の人たちと別れることになるのがつらかったのを覚えています。

中には、消防署長に直訴してくれる人もいました。

本当にありがたかったです。

しかし、私の体は既に限界でした。

原因不明の嘔吐に悩まされていたのです。

ストレスが原因なのははっきりしていましたが、治療方法が医師にも分からなかったのです。

坑うつ剤など様々な薬を処方してもらいましたが、一向に回復する兆候はみられず、症状はひどくなる一方だったのです。

また、消防音楽隊で覚えた楽器を、もう演奏できなくなるのもつらかったです。

私は、音楽隊に入るまで楽器を使った経験は無く、ドレミのドの記号が五線譜のどこにあるのかも知らない状態で、局長命令により入隊したのですが、必死に練習してやっと人前で演奏できる状態までもっていったのです。

それを捨てることが、とても残念でした。

得られたスキル

救急救命士だったので、医学の知識と技術を得られたのが大きかったです。

もちろん本職の医者や看護師さんにはかないませんが、休みの日に街を歩いていて急に目の前で人が倒れたりした時など、知り得た知識と技術を用いて応急処置ができました。そうそうそんな現場に直面することはないですが、それでも消防を辞めて以来、何度かそういう現場に遭遇しました。

退職後は様々な職を転々と

様々な仕事を転々としました。

フリーター期間も長かったです。

消防時代に患った謎の嘔吐も未だに治っていないため、一般の会社に復帰することは難しい状態で、現在は簡単なパソコンにデータを入力するパートをしています。

消防職員は地方公務員ですが、意外と誤解されているのは、それが一種の公的資格だと思っている人が結構います。

地方公務員であることも、また消防士であることも、救急隊員やレスキュー隊員であることも、実は資格ではありません。

ですので、実質的には私は無資格者です。

そのため、職業訓練にも参加したりしました。

大学在学中に覚えたパソコンのスキルを活かしつつ、さらに上を目指して資格試験にも挑戦しています。

消防を退職した事は、あまり後悔していません。

遅かれ早かれ、私は退職する道を選んでいたことでしょう。

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