元国家公務員が業務中の辛い苦情対応で体調を崩し鬱病と診断され退職

-退職者のデータ-

職業:国家公務員
性別:男性
年齢:37歳
年収:450万
勤務地:長野県
勤続年数:12年
月間平均残業時間:70時間(残業代有り)

入社した動機・理由

幅広い業務を体験できるという期待から公務員職業を志望していました。

大規模企業や役所などでは、転勤によって全く異なる分野の業務に携わることがあります。

大学を卒業した時点では自らの興味ある業務分野を1~2つに絞ることはできなかったため、企業や官庁組織内の転勤によって、自らの興味分野を探して、得意分野を極めていこうという期待があったのです。

また現実問題として、私が大学を卒業した時期は2002年であり、就職氷河期の後半でした。

仕事を選べるような状況ではなかったのです。

例えば、正社員として就職できる人は学生全体の4割程度、希望するかしないかに関わらずフリーターとして就職する人は4割、残りの2割が大学院への進学又は留年その他、という状況でした。

そんな中で、公務員の正規職員への就職は、業務内容は別として他に選択肢はありませんでした。

仕事内容な何ですか

経理事務、事務用品など物品購入、公文書管理、道路管理、新たな道路建設のための住民立ち退き説明、堤防建設のためのコンクリート量の試算・調査などです。

おおむね2年ごとに転勤がありますが、その度ごとに仕事内容が変わります。

ただ実際には、苦情対応はどの仕事にもつきまといました。

「道路が渋滞している」という一応役所として関係のある苦情もあれば、「本屋で買った地図に自宅が載っていない」という無関係の苦情が尽きることがありません。

退職理由

病気休職中に無給での勤務を命じられたことをきっかけに辞めました。

埼玉に勤務するうち、苦情対応が続き、体調を崩し、鬱病と診断されました。

鬱病なので生活を安定させたいので、「転勤があるにしても埼玉付近にして欲しい」と要望したところ、3ヵ月後に長野県への異動を命じられました。

長野県は田舎だけあってか、苦情はすさまじいものです。渋滞が珍しいらしく、それだけで役所に苦情電話が殺到。

また、田舎ならではの陰湿な近所トラブルがあれば、責任を役所に押し付けたがる人々からも苦情電話が寄せられます。

そんな中で最も大きな問題は、勤務先の内部で理解が得られないことでした。

つまり、「苦情電話が多くかかってくるのは、電話を受けるお前が悪いからだ」という基本姿勢なのです。

苦情電話を受けたことがないような職員が上司となってしまうと、このような弊害が生じてしまうのでしょう。

度重なる苦情対等と組織内部からの吊るし上げで鬱病が悪化。

休職を申請したのですが、「休職は認めるが、休職期間中だからといって本当に休まれては困る」といわれ、無給状態での出勤を命じられました。

4ヶ月間、給料は出ず、交通費も残業代も出なくなり、休職中なので休暇も取れず病院へ通えなくなりました。

それが退職の直接のきっかけです。

実際は苦情対応ばかりです。

「道路が渋滞している」という一応役所として関係のある苦情もあれば、「本屋で買った地図に自宅が載っていない」という無関係の苦情が一日中寄せられ、解決できる訳でもなく誤り続ける日常でした。

退職時の辛かったこと

今後の展望がまるで見えなかったことです。

給料が出なくなり無給での勤務を命じられているのだから、辞めた方が良いことは明らかです。

「無給で、仕事をする」より「無給で、仕事をしない」方がまだマシです。

しかしながら、再就職先に宛てがあるわけでもなく、今後の収入にめどが立っている訳でもありません。

また、無給状態で働かせておきながら、退職は認めたくないとする職場からの圧力も大変でした。

週1回呼び出され、所内の幹部4人に囲まれて説教をされました。

「途中で辞めるなんて無責任だ」「お前が辞めたら周りの職員がどれだけ迷惑するのか分かっているのか」など、ねちねち説教をされました。

ただ、そのため逆に辞めたい気持ちは高まりました。

得られたスキル

土地・不動産に関する基礎的な知識を身に付けられたことはメリットでした。

公務員だったので、本来は資格を必要とする業務(土地売買など)を資格を取らずに行ったため、言わば「先取り」をできた思いです。

また、退職してからその資格試験を受けましたが、基礎知識を知っている状態から受験勉強を始められたのはメリットでした。

退職後は零細企業で経理の仕事

退職後は、幸いにも縁故採用があり、零細の不動産管理会社で経理の仕事をしています。

公務員時代より収入は3分の1以下となりましたが、自由に使える時間は10倍以上となりました。

正直な心境として、「退職して正解だったのか」(つまり、後悔をしていないのか)は、今も自分でも分かりません。

自由な時間を得られましたが、収入をほとんど失いましたし、スキルもないので転職もできませんし、鬱病は治らずむしろ薬の副作用と依存症に苦しんでいますし、それら鬱病と副作用治療のための通院代も出せなくなりました

もっとも、仮に働き続けても無給での働きを命じられるだけだったでしょうから、逃げ出して良かったと思うように努力しています。

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